整備士として生きてきた20年。だからこそ、今は“支える側”に立ちたいと思った話

「整備士の仕事って、大変だよな」
誰かにそう言われたとき、少しうれしくなる自分がいました。

そう言ってもらえることで、
“自分たちの仕事は、ちゃんと社会に必要とされている”
そんな実感を持てる気がしたからです。

でも、ふと心のどこかで、こんな問いが浮かびました。
「でも、ずっと続けていけるの?」
その言葉の裏には、そんな不安が隠れているような気もしていました。

私はこれまで、ディーラー、民間整備工場、運送会社と、
本当にさまざまな現場で、整備士としてのキャリアを積んできました。

  • チームで切磋琢磨しながら制度の中で成長できたディーラー
  • 地域に根ざし、お客様と向き合うやりがいのある民間工場
  • 社会インフラを支える責任感とリズムが求められる運送会社の整備部門

それぞれに違った良さがあり、魅力があり、
どの現場にも、誇りを持って働く仲間たちがいました。

でも同時に、たくさんの「悩み」も見てきました。

  • 年齢とともに体力的にきつくなる現場
  • キャリアアップの道が見えづらい仕組み
  • 人を育てたいのに余裕がない職場

「このままでいいのか?」
「ほかに道はあるのか?」

そうやって不安を抱えながらも、今日も目の前のクルマに向き合っている整備士がいます。


そして、それはかつての自分でもありました。

そんな中で、ある時ふと、思ったのです。
「もし、自分の経験が誰かの役に立つなら、支える側に回ることもできるんじゃないか」

整備士として、現場で働いた日々。
工場長として、人を育て、組織を見てきた経験。
そして経営者として、数字や仕組みを学んできた今。

それらすべてを活かして、
「整備士の人生」と「整備工場の未来」を一緒に支える仕事ができるんじゃないか。

そう考えて、私は株式会社ServEdge(サーブエッジ)を立ち上げました。

🔧 整備士としてのキャリアは、一本道じゃなかった

新人のころ、整備士のキャリアは「こうなっていくものだ」と思っていました。

まずは車検班
基本作業からスタートし、オイル交換やブレーキ整備、タイヤ交換などを通して作業スピードや正確さを磨く。
1年も経てば、一般整備を任されるようになり、さらに経験を重ねれば重整備やトラブルシュートといった、より複雑な作業へ。

整備士としての手応えを感じながら、検査員資格に挑戦したり、後輩の指導を任されるようになると、
自然と「このままいけばリーダーになれるかもしれない」と思うようになります。

でも──
その「先」に行ける人の数は、限られていました。

  • リーダーは各班で1名
  • アドバイザーやチーフは各工場に数人
  • 工場長は1人だけ

誰もが努力しているのに、全員が報われるわけではないという現実。
それは、私自身が昇進していく中で何度も見てきた、苦い現実でもありました。

「なれなかった人は、どうなるのか?」
「自分の体が限界を迎えたら、どうするのか?」

そう考えたとき、“整備士として生きること”に不安を抱える仲間の姿が、浮かび上がってきました。

🏭 現場ごとに違った「誇り」と「学び」

私のキャリアは、ディーラー・民間整備工場・運送会社と移り変わっていきました。
それは、整備士としての“現場観”を深める旅でもありました。


● ディーラーで学んだ「制度と信頼の整備士」

ディーラーは、整備士としての教育制度や評価体系が整っていて、
安心してキャリアを積み上げられる環境でした。

配属や昇進、資格取得のステップも明確で、目標を持って努力できる場所です。
そして、お客様との信頼関係が何よりも重視される現場では、
「直す」だけでなく「安心していただくこと」もまた、整備士の仕事であることを実感しました。


● 民間工場で感じた「現場力」と「人との距離の近さ」

地域に根ざした民間整備工場では、
お客様と顔を合わせて話す機会が多く、信頼関係が何よりも大切でした。

設備が最新とは限らなくても、知識と経験と工夫で乗り切る現場力がそこにはありました。
限られた条件の中で、お客様の期待に応える。
「技術者であり、職人であり、相談役でもある」──そんな整備士の姿がそこにありました。


● 運送会社で見えた「社会を支える整備士の使命」

物流会社の整備部門では、整備のタイミングや作業内容が運行スケジュールに直結しています。
トラックが1台止まれば、社会の動きが止まる。

そんな中での整備は、スピードと正確さが求められる現場。
インフラを裏で支えるという、整備士としての誇りと責任を強く感じた経験でした。

🌱 共通していたのは、「整備士はすごい」ということ

それぞれの職場は、まったく違う特徴を持っていました。
でも、どの現場にも共通していたのは、

「目の前の1台に、全力を尽くす整備士の姿」です。

  • 時間に追われながらも、手を抜かない
  • 道具が足りなくても、工夫でやりきる
  • お客様の「ありがとう」に、心からうなずく

どの現場でも、整備士は誇りを持って仕事をしていました。

そして同時に、そんな仲間たちが口にするのは──
「この先、自分はどうなっていくんだろう」
という将来への漠然とした不安でした。

🚀 ServEdgeを立ち上げた理由

現場での経験。
工場長や店長として人を育て、組織を見てきた経験。
経営者として数字と仕組みを見た経験。

そのすべてを通して、私は確信しました。

「整備士の可能性は、もっと広げられる」
「現場を知る人間が支えることで、業界は変えられる」

そう考えて立ち上げたのが、株式会社ServEdgeです。

🔚 最後に|整備士の未来に、もっと選択肢を

整備士という仕事は、目立たないかもしれません。
でも社会にとって、なくてはならない仕事です。

私はこれからも、整備士としての現場経験を忘れずに、
整備士の人生や、整備工場の組織を支える存在でありたいと思っています。

すべての整備士が、
「この仕事を選んでよかった」
そう胸を張って言える未来を、一緒につくっていきましょう。

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整備士の方も、整備工場の経営者の方も、
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