試算表を見ても、次の一手が決まらない理由
毎月、試算表は確認している。
売上も見ている。
利益も見ている。
でも、
「で、次に何をやるべきか」
が決まらない。
これは、中小企業ではかなり多いです。
実際、数字は確認しているのに、
会議が“確認だけ”で終わってしまう会社は少なくありません。
試算表は“結果”でしかない
試算表を見ること自体は、とても大切です。
ただ、
「試算表を見る」
ことと、
「経営判断ができる」
ことは、実は別です。
試算表は、あくまで“結果”を整理したものです。
でも経営で必要なのは、
- なぜそうなったのか
- どこが詰まっているのか
- 何を優先するべきか
を判断することです。
実際にあった話|採用費の考え方
以前、採用費について話をしていた時のことがあります。
ある経営者は、
- 求人広告費
だけでなく、
- 研修費
- 研修所への交通費
- 研修中の日当
まで含めて、
「採用コスト」
として考えていました。
理由はシンプルで、
過去に人を一気に採用し、
その後に経営悪化した経験があったからです。
その経営者にとっては、
「採用する」
という行為そのものに、
かなり重い意味がありました。
経理処理は正しくても、“経営判断”にならないことがある
ただ、その背景を経理担当者が知らなければ、
- 研修費
- 旅費交通費
- 福利厚生費
として、一般的な処理になります。
もちろん、それ自体は間違いではありません。
税理士や会計士に相談しても、
一般的には正しいアドバイスをくれます。
でも、
経営者が何を重視しているのか。
何を怖がっているのか。
過去にどんな失敗を経験したのか。
そこまでは、試算表には載りません。
数字だけでは、現場の崩れは見えない
実際、
「会計上は正しい」
けれど、
「経営判断としてはズレている」
という状況を見たことがあります。
数字は合っている。
でも、
経営者が本当に見たい数字になっていない。
その結果、
- 強みが見えなくなる
- 問題の原因がぼやける
- 次の一手が決めにくくなる
ということが起きます。
整備工場でも、似たことがあります。
売上は出ている。
でも現場では、
- 再作業が増えている
- ベテランに負荷が集中している
- 教育コストが増えている
- 工数が崩れている
ということがあります。
試算表だけを見ると、
「問題なさそう」
に見えることもあります。
でも実際の現場では、
少しずつ崩れ始めている。
こういうことは珍しくありません。
本当に必要なのは「数字→判断」への変換
だから経営では、
「数字を見る」
だけでは足りません。
重要なのは、
「数字を、どう判断に変えるか」
です。
そのためには、
- 現場
- 数字
- 人
- 優先順位
- 経営者の考え
をつなげて整理する必要があります。
試算表を“見る会議”で終わっていないか
実際、多くの会社で、
- 試算表確認
↓ - 終了
になっています。
でも本来必要なのは、
「だから次に何をやるか」
を決めることです。
- 何を優先するのか
- 何をやめるのか
- どこに投資するのか
- 何を改善するのか
そこまで整理できて、
初めて経営判断になります。
試算表を見て終わる会議では、
会社は変わりません。
まとめ|経営を整理する時間が必要
経営課題は、
数字だけでは整理できないことがあります。
だからこそ、
「何が詰まっているのか」
を整理する時間が必要です。
ServEdgeでは、
現場と数字の両面から、
「次の一手が決まる状態」
をつくる支援を行っています。
